IN THE MORNING SUNSHINE

1981

35mm カラー (未完成)

脚本 堤 康二 早川 光

監督 早川 光

製作 春田克典

撮影 佐藤文男

照明 伊藤 寛

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出演  伴直弥 渡辺紀子 岡田英次 天本英世 山谷初男 他

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『イン・ザ・モーニングサンシャイン』は、僕の劇場用映画デビュー作となるはずだった作品だ。キャストは全員がプロの俳優であり、撮影は35mmフィルムで行われた。しかし、全体の70パーセントくらいを撮った時点で製作資金が尽き、結局完成しなかった幻の映画である。

だから、スチル写真も当時の資料も、今はほとんど手元にない。ここに載せた写真だけでは、到底この映画のイメージを伝えることはできない。残念だ。現在、映画のネガはある会社に保管されているが、これが日の目を見ることはもうないかもしれない。

この作品を撮ることになったのは、「プリアポス・クライシス」の成功が大きい。まず『プリアポス・クライシス』は8mm映画としては異例の観客動員を果たし、数カ月で製作費を回収した。そして評論家ドナルド・リチイ氏に「これを8mmではなく16mmで撮影していれば、海外映画祭に出品できた」と評価されたことが、僕に大きな自信をもたらした。

そして、僕には次回作としてすぐにでも撮りたい企画があった。それは堤プロデューサーの書いた『朝日の煙る屍の家』という脚本だった。この脚本は堤氏が自ら8mmで撮るために書いた40分程度の中篇だったが、内容は非常にユニークで、一読するなり「これを撮らせてほしい!!」と堤氏に懇願した。

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ストーリーはこうだ。売れない俳優の猿戸という男がいる。あちこちでオーディションを受けては落ちている。それがある日、突如コマーシャルのキャラクターに抜擢される。コマーシャルは評判となり、次々に仕事が舞い込んでくる。その人気に有頂天になり、連日豪遊する猿戸。だが、あるパーティの席上で、彼は突然倒れる。医者の診断では、猿戸の食道には静脈瘤があり、安静にして治療を受けなければそれが破裂して死に至る危険もあるという。だが、ここで長期の入院をすればせっかくの人気を失ってしまうかもしれない。猿戸は病院を脱走するが、すでに彼は死の妄想に取り憑かれていた....。

この映画のラストは、主人公が自殺をしようとして死にきれないうち、食道静脈瘤が破裂し、部屋いちめんに血を吐き散らし、悶絶して死ぬ、という凄惨なものだ。そして、息絶えた猿戸の横顔に、やがて窓から朝日が差し込んでくる‥‥。

僕がこの脚本を読んでまず連想したのが、フェリーニの『悪魔の首飾り』という短編だ。この作品の主人公は人気映画スターで、映画祭に参加するためにローマにやってくる。だが彼は到着した空港のエスカレーターで、可憐な少女の姿をした死神と出会い、死の世界に踏み込んでしまう。僕はこの『朝日の煙る屍の家』という映画をもうひとつの『悪魔の首飾り』として撮りたいと思った。

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