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海洋深層水とは、水深200メートル以深にある、太陽光がほとんど届かない深海の水のことで、数百年から数千年をかけて世界の海域を巡回していると考えられています。
太陽光が届かないため、水温が海面に近い水(表層水)に比べて低く、大腸菌や一般細菌による汚染がほとんどなく、海洋性細菌も少ないという清浄性の高い水であり、加えて陸上や大気の化学物質の影響を受けることもありません。また光合成ができないことで植物プランクトンの数が少なく、窒素やケイ酸などの栄養を多く含んでいます。
日本で海洋深層水の研究が始まったのは25年ほど前のこと。その後、海草の培養から冷熱利用までさまざまな研究がなされてきました。その研究の最先端ともいえるのが、高知県室戸市にある「高知県海洋深層水研究所」です。ここは1985年に室戸岬沖が、科学技術庁から「アクアマリン計画」(海洋資源の有効利用技術に関する研究計画)のモデル地域に指定されたのを受けて、89年に設立された、深層水専門の研究施設です。
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「高知県海洋深層水研究所」
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研究所の谷口所長によれば、室戸沖で取水される深層水のルーツは“北太平洋深層流”と呼ばれるものなのだそうです。
この北太平洋深層流は、アラスカ近辺で生まれ、オホーツクから南西方向に潜り込んで、東経130度、北緯20度、推進2000mあたりで反転して北上して“北太平洋中層流”と呼ばれる流れになるとされています。この北太平洋中層流の一部が室戸岬の南西側に湧昇しているのです。室戸海洋深層水はこの湧昇流を水深300〜400mで汲み上げたものです。
現在、この研究所では、食品から医療、健康、水産、エネルギー利用など、深層水の事業化に向けた幅広い分野での研究を行っています。
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「室戸工場ミューゼアム」
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この研究所のすぐ近くには、「室戸工場ミューゼアム」という建物があります。
ここは、室戸沖の海洋深層水を使った「ディプシー・ウォーター」という化粧水を商品化、大ヒットさせた「シュウ・ウエムラ化粧品」が、99年10月にオープンさせた工場兼ショールーム。2階にあるギャラリーから、ディプシーウォーターの製造工程をガラスごしに見学することができます。
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「アクアファーム」内の展示スペース
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そして、室戸にはもうひとつ、2000年4月に完成した「アクアファーム」という、町のシンボルともいうべき建物があります。
ここには、海洋深層水の取水施設をはじめ、大小5基の深層水給水施設や、深層水の成り立ちや施設の概要を写真パネルやVTRでわかりやすく解説する「展示ホール」、飲料水や食品といった関連商品を扱う販売コーナーまであり、いずれはタラソテラピーなどの健康施設も併設して、観光の目玉になる予定とか。室戸市、そして高知県の深層水に対する期待の大きさがうかがえます。
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